コスト高でも質の高い注文住宅が人気
太陽光発電やエコキュートなどによる光熱費削減、断熱材や二重窓による優れた断熱性能に続き、今注文住宅で注目されているのが自然素材の住まいです。自然素材とは、化学物質などを含んだ建材は最低限の使用に抑え、自然の建材を極力使用した住まいのことです。例えば床材や建具などに無垢材を用いるのも自然素材の注文住宅と言えます。無垢材とは、木の中心部分だけを使った建材のことで、温かみがあって継ぎ目がないのが特徴です。
通常床材などに使われる木材は、いくつかの木材を接着剤などで繋ぎあわせて1枚の板状にしています。この接着剤などが、シックハウス症候群を引き起こす原因の1つとされています。無垢材なら、継ぎ目がありませんので接着剤を使用する必要がなく、有害な化学物質が含まれていません。廃却する時も、自然素材ですので有害な物質を出すことがないため、環境にも人にも優しいというわけです。
但し無垢材は、ある程度の大きさの樹木の中心部分だけを贅沢に使った木材ですので、お値段も高額になります。しかし天然木材ならではの調湿機能、やさしい風合いなど、一般的な木材には代えられない魅力があり、注文住宅で採用する人が多くなっています。他にも外壁、内壁に、化学物質が含まれる塗料ではなく、自然の塗料を採用する住まいも増えています。施工には技術力も必要なため、原料、施工費共に割高になります。
このように、コストよりも質にこだわる人が増えているのが、最近の注文住宅の特徴です。