地震に強いツーバイフォー工法で注文住宅を建てる
地震が頻発する日本においては、住宅の耐震性をどう高めるかは大きな問題です。当然ながら注文住宅を建築する際にも、この点については重要な検討事項となります。もっとも厳しい建築基準法が定められている日本においては、注文住宅を建築する際に用いられるどの工法でも、一定の耐震性は確保されています。ただその中でも特にコストパフォーマンスの高い、耐震性に優れた工法として知られているのがツーバイフォー工法です。
ツーバイフォー工法とは北米で開発された工法で、従来より日本で用いられてきた木造軸組み工法のように柱や梁で家を支えるのではなく、床や壁、天井といった面で家を支えているのが特徴です。簡単にいえば箱型の構造ということになりますので、地震の衝撃にも強く、気密性や断熱性にも優れた工法になります。また品質の確保といった面でもツーバイフォー工法は優秀です。部材の種類が少なく、規格化された施工方法で仕上げますので職人の力量に左右されることがあまりありません。
しかも合理的な施工方法が確立された工法ですので、注文住宅の建築にかかる工期が短いというメリットもあります。ただツーバイフォー工法にも短所は存在します。それは設計の自由度が低くなることです。壁で支えているため開口部を広く取ることができないほか、全体のバランスを重視する構造ですので、増改築にも制限がでてしまいます。
将来的に大規模なリフォームをするのは難しいかもしれません。